ART DOCUMENTARY PROGRAM
スカパー! Ch.529にて放送中
詩人自身の生活感情や情念を媒介に、読者の共感をよぶ「叙情詩」が趨勢をしめた、明治以降の日本近代詩。それとはまったく異質な詩を書いて、詩の近代を超えてゆこうとしたコスモポリタン詩人、西脇順三郎。
人生の悲哀をさけぶ暗く湿気った詩情ではなく、古今東西の知の光を奥底に秘め、宝石のごとく硬質なイメージで輝く詩に、人びとは驚嘆し魅了された。
西脇順三郎がのこした、「天気」「雨」「まさかり」「羅馬」の四篇の詩の"宝石"を、生前の詩人と親しかった、現代を代表する四人の詩人と学者が、鮮やかに語る。
EDGE SP #9 / 2011.05.07