ART DOCUMENTARY PROGRAM
スカパー! Ch.529にて放送中
東京、目黒にある古い民家。そこには、家庭料理に新風を吹き込んだ料理研究家、魚柄仁之介の料理スタジオがある。
福岡の料理屋に生まれた魚柄さん、結婚してからも料理を続けてきた。ホテルの湯沸かしポットでしゃぶしゃぶを、炊飯器にザルをセットし、御飯を炊くのと同時にジャガイモなどの野菜も一緒に茹でてしまう。
この10年で、30冊近くの本を書き下ろしてきたが、テーマは、手抜きしながら、気楽に楽しく生きていくこと。
魚柄さんが、考えているのは、生活経営論とでも言うべきもので、いかに効率よく、いい結果を出すかが、つねに根底にある。
チャンスはいつでも、どこにでもある。問題は、それに気づけるかどうか。
24年間、魚柄さんは何を食べたかを記す「食日記」をつけてきた。人間が生きるうえで、「食」は避けられない問題。魚柄さんは、「食日記」をベースに、書き下ろしの本のみならず、マンガの原作も手がけている。テーマは、あくまでも「食」。
「生きていることはチャレンジ。そうでなければ面白くない」。魚柄流人生哲学は、ブレることがない。
EDGE 2 #10 / 2003.03.22