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詩人

高橋昭八郎

言葉を超え、境界を超える詩

Shohachiro Takahashi

文学界や美術界で、北園克衛のモダニズム詩誌「VOU」に参加した、世界的な「ヴィジュアル・ポエット(視覚詩人)」と解説される、高橋昭八郎。本人は「解釈することによって人間は衰退する」とかえす。風光明媚な九州・唐津に暮らし、微笑をたやさず語る老詩人。だが、その一言一句は驚きと、瑞々しくも過激な詩想にみちている。

言葉を超え、境界を超える詩

高橋昭八郎がスクラップ工場でとりくむのは、「写真と文字を衝突させることで生まれる詩」。解体され、存在価値を剥ぎとられたモノたちが、無言でささやくのは「意味の問い直し」だという。そして、高橋が「ポエム・アニメーション」と呼ぶ、前代未聞の詩集『あ・いの国から』。視ることと読むことを毎瞬、ズラし、組み換え、衝突させる、動くポエジーは、本映像で体感していただくしかない。
「涙は浅く、笑いこそ深いんじゃないか」と語る、高橋昭八郎。その詩は既知と意味の世界で安眠する、言葉と存在を目覚めさせる。本編は生前の高橋昭八郎と邂逅できる、貴重な映像作品である。

言葉を超え、境界を超える詩
(text 石田瑞穂)
高橋昭八郎

高橋昭八郎 (詩人)
1933年- 2014年(満81歳没) 岩手県生まれ
1957年、北園克衛主宰の実験詩のためのグループVOUに参加し、詩作をスタート。欧米では「ニュー・クラシック(新たなる古典)」として扱われる視覚詩人。主な著作に『第一語の暗箱』『ペ/ージ論』など。

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EDITOR
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ASSISTANT DIRECTOR
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PRODUCTION MANAGER
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EDGE 1 #14 / 2003.11.22

2024.02.17(土) 08:00-08:30 放送 (スカパー! 529ch)