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舞踏家

麿赤兒

闇とむき合う

Akaji Maro
闇とむき合う

火との出会い、遊びや宗教の発見など、人類の行く末を決定づけた瞬間を、未来や宇宙にまで達する壮大なパースペクティブの中に描いた、大駱駝艦『カミノベンキ』『カミノコクウ』(2007年)。本編は、この2作品の映像に、主宰・麿赤兒と詩人・城戸朱理との対談を交え、「天賦典式」という独自のスタイルで、舞台の闇、始原の闇に向き合い続けてきた麿の思想を解き明かそうとするものだ。

闇とむき合う

綺麗は汚い、汚いは綺麗、有は無、無は有、光すなわち影−−。世の物事の意味、価値は、常に表裏一体で、その境界線さえぼやけていると語る麿。その曖昧模糊とした様相こそ、麿が覗こうとする闇であり、舞台でかたどろうとするものだ。二つの作品はどちらも、白を基調にした明るい空間で、現代の日常を過ごすダンサーたちに取り囲まれつつ、ドレス姿の麿と一角獣が対峙する場面で終わる。架空の動物との交わり、そっとめくってみせたスカートの中に咲く色とりどりの花々はまるで、人類が誕生し、時を過ごしていくことの意味と無意味を、まるごと寿いでいるようにも見える。

闇とむき合う
(text 鈴木理映子)
麿赤兒

麿赤兒 (大駱駝艦主宰・舞踏家・俳優)
1943年奈良県出身
1964年より舞踏家土方巽に師事。
1972年舞踏集団「大駱駝艦・天賦典式」を創立。
舞踏家・振付家・演出家・俳優としてあらゆるジャンルを越境し、舞台芸術の分野で先駆的な地位を確立している。
2006年文化庁長官表彰受賞、2016年東京新聞制定舞踊芸術賞受賞。

PLANNER/SUPERVISOR
城戸朱理
NARRATOR
青野武
CAMERA
宮内文雄/浮田清治/平林聡一郎
VIDEO ENGINEER
黒木禎二/井澤賢博
CA
清水正俊/堀越希美恵/佐藤周太
EDITOR
池田聡
AUDIO MIX
吉田一明
AD
明仁絵里子/坂本昌子
PRODOCER
平島進史/寺島髙幸・設楽実
DIRECTOR
細田英之

LIVE! EDGE #8 / 2008.06.14

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