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舞踏家・振付家

笠井叡/麿赤兒

ハヤサスラヒメ

Akira Kasai/
Akaji Maro
ハヤサスラヒメ

笠井叡と麿赤兒。2012年11月に発表された二人の共演作『ハヤサスラヒメ』は、日本の舞踏、ダンス界に「事件」とも呼べるインパクトを残した。刻一刻と変わり続ける身体から流れるように踊りを引き出す笠井と、人間存在の根源にある闇に、じっと耳を澄ませ肉体を象る麿。同じ年に生まれ、同じく舞踏の創始者でもある師・土方巽と出会った二人は、共に「舞踏」の道を歩みながら、40年にわたって交わることがなかった。

ハヤサスラヒメ

「舞踏とは何か」と問えば、かたや「言葉」と答え、かたや「ぼそっとある身体」と答える−−。本編では、そんな二人の「対照的」な舞踏家が歩んできた道、半年近くにわたって行われた稽古、そして迎えた本番の様子が、詩人・城戸朱理のまなざしも交えつつレポートされる。「ハヤサスラヒメ」とは、穢れを光に変える古代神。疾風のように舞う光と大地に根ざす闇との邂逅の物語は、笠井を中心とした「天使館」と麿率いる「大駱駝艦」が手をたずさえてさかのぼる始源への旅のようでもある。互いを揺さぶりつつ、拮抗し合う彼らの舞踏は、やがて交じり合い、激しい奔流となって、客席をも呑み込む。ベートーベンの第九『歓喜の歌』が鳴り響くなか、私たちは、言葉も身体も渾然一体となった、「おどり」の始まりの光景に出会うのだ。

ハヤサスラヒメ
(text 鈴木理映子)
笠井叡/麿赤兒

笠井叡 (舞踏家・振付家)
1943年三重県生まれ
1960年代に土方巽、大野一雄と親交を深め、数々のソロ舞踏公演を行う。70年代天使館を主宰し、以来多くの舞踏家を育成。2014年『日本国憲法を踊る』により芸術選奨文部科学大臣賞舞踊部門受賞。

笠井叡/麿赤兒

麿赤兒 (舞踏家・俳優)
1943年石川県出身
舞踏家・土方巽に師事しながら、劇団「状況劇場」設立に参加。
72年に舞踏カンパニー「大駱駝艦」を旗揚げ。舞踏に大仕掛けを用いた圧倒的スペクタクル性の強い様式を導入。国内外で活動を行うほか、俳優としても映画・舞台など多方面に出演。

PLANNER/SUPERVISOR
城戸朱理
NARRATOR
佐久間鐘浩
CAMERA
宮内文雄/浮田清治/平林聡一郎/堀越希美恵
VIDEO ENGINEER
早坂君男/大場雅一
CA
池田健
EDITOR
山下徹
EED
池田聡
AUDIO MIX
吉田一明
SOUND EFFECT
玉井実
AD
田原純
PRODUCER
平島進史/ 寺島髙幸
DIRECTOR
伊藤憲

EDGE SP #13 / 2013.04.20

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